関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
12日の日経平均株価は26,396円と続落となりました。
半導体銘柄などは昨日に続き下げ止まらない様ですが、
その代わりにインバウンド関連銘柄が下支えをして、
日経平均株価には底堅さが見えた一日だったと思います。
ただインバウンド関連銘柄の上昇がなければ非常にゾッとする展開になりえたと思います。
株式市場を見ると、半導体関連銘柄の下落が非常に目立ちました。
6323 ローツェは3.35%の下落、6857 アドバンテストは2.87%の下落、
8035 東京エレクトロンは4.39%の下落で年初来安値更新となりました。
これは米国のSOX指数(半導体指数)の下落に投資家のリスク回避姿勢が非常に強まっているからだと思いました。
一方でインバウンド関連銘柄は非常に強かった印象があります。
9022 東海旅客鉄道(JR東海)は2.14%の上昇で年初来高値更新となり、
9202 ANAホールディングスも2.54%の上昇で年初来高値更新となりました。
6191 エアトリは3.04%の上昇、3926 オープンドアは0.91%の上昇、
6561 HANATOUR JAPANは6.41%の上昇となりました。
そして12日深夜にはFOMC議事要旨の発表は控えています。
これにより株価反転の可能性があるので少し警戒しています。
なぜならマーケットが先週末の段階で、
11月、12月も0.75%ずつ金利上昇していく可能性を織り込み始めているので、
今回のFOMC議事要旨の発表で相場が崩れてしまう可能性は否定できません。
ただ13日には消費者物価指数の発表も控えているので非常に難しい展開だと思います。
図は米国株のヒートマップですが、やはりハイテク株の下落が目立ちます。
しかしウォルマートやジョンソン&ジョンソンといった、
所謂ヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄に強さが出てきています。
景気後退に強いセクターが台頭してきた様に感じました。
図はフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)のチャートですが、
ずっと下落しており、今年の年初来のパフォーマンスはなんと-43%になってしまいました。
1年間で40%も下がる指数となってしまいました。
ただSOX指数の下落の流れとしては、
図の様にラインを引いて高値から安値までだいだい20%ぐらいで短期的な底を打つので、
既に20%以上下がっている状況なのでそろそろ底を打つのではないかと思います。
また米国半導体大手のマイクロン・テクノロジーが
NY州に大型工場建設に約1000億ドルの投資をすることを発表しており、
株価上昇の好材料となるものが出てきつつあります。
そしてVIX指数のチャートと週足のRSIのテクニカルを見ると、
VIX指数がもう一段階騰がる可能性が一方で出てきています。
ただそれが米国株の大きな底になるのではないかと考えているので、
米国の積立投資は今からでもいいのでやっておきたいところだと思います。
金融立国だったイギリスが今非常に混乱しています。
ヨーロッパがエネルギー問題でも揺れている中で年金問題も発生しており、
非常にシビアな展開となっています。
イングランド銀行(BOE)はQTを開始しましたが、年金システムが破綻する可能性が出てきた為、
先月末ぐらいに緊急QEを14日まですると発表しました。
そして今回この期間を延長するといった朝令暮改の様な動きがありました。
これを発端にイングランド銀行(BOE)の信頼まで大きく影響を及ぼして、
ポンドが乱高下している状況に陥りました。
こういった状況下では投資を止めようと思ってしまう投資家もいると思います。
しかしこういったときでも出来る投資はあります。
日本株であれば内需やインバウンド関連銘柄が非常に強いですし、
やはり景気後退に強いディフェンシブセクターなどを物色するのが良いのではないかと思います。
そしてこういった時こそオプション取引の出番だと思います。
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