関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
MSワラントは悪魔の資金調達とも言われています。
それは基本的には既存株主時の利益を著しく損ねる資金調達方法だからです。
なので「MSワラント」という言葉が出たら、ひとまずは退散した方が良いと思います。
上場会社が成長の壁にぶつかる3つの要因があります。
1つ目が成長投資を絞ってしまって、成長のポテンシャルが減ってしまう点です。
2つ目が上場後ベンチャーマインドのある優秀な人材が確保できなくなる点です。
そして3つ目が四半期毎に決算開示を求められるので、中長期視点での成長投資がしづらくなる点です。
だから企業は人材・設備を増やす為に資金調達をするわけです。
資金調達の方法にも自社の資産を基に調達するアセットファイナンスや、
MSワラントや公募増資の様に株券の発行によって調達するエクイティファイナンスがあります。
MSワラントとは株式市場の実勢の価格よりも低い価格で、しかも有利な新株を発行できる権利です。
なのでMSワラントの引受元は現在の価格よりも絶えず低い価格で株券を発行できるので、
濡れ手で粟といった感じで、基本的に損はありません。
MSワラントを発行するということは、基本的には非常に不安定な資金調達方法となります。
ワラントによる資金調達の場合は新規株式の発行が段階的になり、行使されないまま無効になる権利も出てきます。
既存の公募増資よりも株式の希薄化が緩やかになるメリットはありますが、
行使価格が引き下げられた時に権利がどんどん使われて、新規株式が安い値段で大量に発行されるわけです。
なので機関投資家などはMSワラントの発行を非常に警戒するわけです。
またMSワラントと株価は非常に相性が悪く、
「MSワラント」という言葉が出るとその銘柄は近々暴落するのではないかと思ってしまう節があります。
また2019年に日本証券経済研究所が出したレポートでは、MSワラントは資金調達の意味合いでは良いかもしれないが、
投資家にとっては好ましくなく、既存株主にとっては非常に大きなダメージがあるとまとめられています。
MSワラントは簡単に言えば大手証券会社の引受元や引受先が儲かり、既存の株主が損する様な資金調達の仕組みです。
なので投資している銘柄がMSワラントを発行するとなったら、基本的には直ちに売却する必要があると思います。
投資顧問では10月31日まで期間限定で新規会員様募集中です!
■会員様お申込みはこちらから
いつもブログにアクセスして頂きまして ありがとうございます。
もし今日のブログ記事が投資の参考になりましたら大変お手数ですが
こちらのバナーをクリックして暁投資顧問の応援をして頂けますと幸いです。
最新情報をお届けします