関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
先週の日本株の相場を振り返ると好業績を発表する銘柄が増えていたのが印象的でした。
企業の業績上方修正の数は市場コンセンサス以上のものとなっています。
リビジョン・インデックスで見ても、
米国株は下方修正が多いですが、日本株は上方修正が多いことが分かります。
しかし、ここから日経平均株価がぐんぐん上がるかと言えばそうではなく、
日経平均EPSは大して変化がないので、
27,000~28,000円のレンジで推移しているのではないかと思います。
そして米国では世界市場が注目していたFOMCがありました。
金利が高止まりして、しかもそれが長い期間で維持されるというところが
ひとつの決め打ちのテーマになった様に感じました。
そして今年1年間の逆金融相場から来年以降は逆業績相場入りになると思います。
逆業績相場はこれ以上悪いサイクルがないという意味合いでは、
投資するには良いポイント・場所・サイクルであるともいえます。
ただ逆業績相場ではバリュートラップという
割安な株が更に割安になるということがあるので警戒しておきたいところです。
一方で日本はまだ金融緩和し続けているただの金融相場の延長線上にいます。
先週の金曜日の相場を振り返ると、インフレと金利上昇に伴う株価下落に
日米市場が疲れてしまった様に感じました。
それは日米の恐怖指数に表れています。
図はVIX指数のチャートですが、大きくダウントレンド入りしそうなのが分かります。
200日移動平均線も久しぶりに割り込んでいました。
ただ昨年からの傾向でVIX指数が200日移動平均線を割り込んだら、
大体2~3週間ぐらいは相場は堅調でボラティリティも低く大きな変動もありませんが、
その後はまた大きな急落相場がやってくる傾向があります。
ただ今回はFOMCによって大きくNYダウが変動してもVIX指数は下がった結果となりました。
また日経平均VIも度重なるヘッジによってダウントレンド傾向にあることが分かります。
このことから世界のマーケットは株安に売り飽きている状況だと思います。
だから11月相場はあまり急いてショートポジションを構築する様な相場展開にはならないのではないかと思います。
今週の投資スケジュールとしてはやはり8日の米国中間選挙と11日のSQだと思います。
中間選挙のポイントとしては米国民がバイデン大統領や民主党を
どのように評価するのかがポイントになってくるかと思います。
中間選挙後の日経平均株価の動きを大まかに見ると、
12月で上昇がピークアウトするケース、そのまま上昇を続けるケース、
ずっと下落トレンドになるケースという3つのケースになりました。
今週の投資戦略としては基本的には買いの目線でいきたいと思います。
もちろん業績が良い株を買うという意味であり、
悪い業績の株や未だ業績が出ていない株は避けておいた方が良いと思います。
日経平均株価に関しては28,000円を大きく超える様な展開はないと思いますが、
中間選挙辺りは「魔の水曜日」ということもあり、結構な変動があるかと思います。
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