関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
為替相場をみるなら、米ドル/円やユーロ/円など二国間での為替レートをチェックします。
しかしそれだけでは正確に判断できません。米ドルの総合的な価値を表す「ドルインデックス」の数値も重要です。
そこで今回は
・ドルインデックスとは何か
・ドルインデックスの見方
について解説します。
為替相場を分析するときの参考にしてください。
ドルインデックスとは主要通貨(ユーロ、円、ポンドなど)に対する米ドルの総合的な価値や強さを表した指数です。
ドルインデックスは複数の機関で発表されていますが、それぞれで構成する通貨や算出方法が異なります。
一般的にはインターコンチネンタル取引所が算出しているICEドルインデックスが利用されています。
理由は他のドルインデックスが1日1回しか更新していないのに対して、ICEドルインデックスはリアルタイムで算出されるからです。
ただし、ICEドルインデックスはユーロが60%を占めており、米国の最大の貿易相手である中国が組み入れられていない点に注意しましょう。
他にはアメリカ連邦準備制度理事会 (FRB)や国際決済銀行(BIS)でもドルインデックスを発表しています。
米ドル相場の方向性を分析するだけならば、どの機関を参考にしてもいいでしょう。
次はドルインデックスの見方について解説します。
ドルインデックスの上昇または下落は、次のように判断されます。
・上昇→主要通貨に対して米ドルが強い(買われている)→ドル高傾向
・下落→主要通貨に対して米ドルが弱い(売られている)→ドル安傾向
例えば通常の為替レートがドル安円高のとき、
為替レートのみでは「米ドルが売られている」のか「日本円が買われている」のかが判断できません。
そこでドルインデックスを参考にします。
ドルインデックスが下落していれば、日本円を含む主要通貨に対して米ドルが売られているということです。
つまり「米ドルが売られている」ドル安円高と判断できます。
次にドルインデックスが上昇している場合を考えてみましょう。
米ドル/円の為替レートがドル安円高でも、ドルインデックスが上昇しているときは
日本円以外のほとんどの主要通貨に対してドルが買われているということです。
つまり米ドルが買われている以上に「日本円が買われている」からドル安円高だと判断します。
ドルインデックスの見方を知っておけば、為替相場の状況をより正確に分析できます。
米ドルは基軸通貨であり、為替相場に大きな影響を与えます。
為替相場を読み解くときには二国間のレートだけではなく、
米ドルの総合的な価値や強さを表すドルインデックスも確認しましょう。
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