関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
日本銀行、いわゆる日銀は社会科の授業で習っているはずですから、
日本人なら誰もが知っている日本で一番有名な銀行です。
ただ日常的にお金を下しに行ったり預金したりする銀行ではないので、
その業務内容や役割について、あまり印象に残っていない方も多いではないかと思います。
日銀の役割は大きく分けて3つあります。今回はその3つの役割について解説していきます。
一つ目はお札の発券業務です。
現在日本では1000円札、2000円札、5000円札、1万円札の4種類の紙幣が使われていますが、
この発券を行うのがに日銀の仕事の一つです。
お札をよく見てみると、「日本銀行券」と印字されているのがわかります。
これが日本銀行が発券した紙幣の“お墨付き”というわけです。
ちなみに硬貨は日銀が発行しているわけではなく、政府の発行です。
二つ目は民間の金融機関から預かったお金を他の金融機関に対して貸付を行う業務です。
これがよく言われている「銀行の銀行」業務にあたります。
日銀は、国内の金融システムの中心となり、日本経済の安定を目指し、
経済が右肩上がりで成長するために必要な土台を作るための業務を行っています。
簡単に言うと、日本銀行が民間の銀行へお金を貸し出し、
そのお金を民間の銀行がお金を借りたいという事業者に貸付けて、日本経済を活発にしてもらう仕事、というわけです。
ただ、それを繰り返すだけだと経済がマンネリ化してしまい、物価が上昇し、景気が悪くなってしまうこともあります。
たとえば景気が良くなって、いろいろなところでお金が使われるようになると、
モノやサービスの値段がどんどん上がってしまいます。
そうした状態=インフレーションになると、同じ金額で購入できていたものが減ってしまい、
お金の価値が相対的に下がってしまうのです。
その状況が続くとやがて経済が不安定となる恐れが出てくるため、
日銀は民間の銀行との間で国債などを売り、銀行が持っているお金の量を減らします。
その結果、金利が上昇、お金も借りにくくなるため、
その分モノやサービスの生産が抑えられ、物価の上昇が抑えられるというわけです。
このように日本銀行は物価上昇にストップをかける役割も担っています。
そして最後、三つ目の役割は日本の歳入と歳出を行う政府の銀行です。
歳入金は税金や罰金、社会保険料など政府に入ってくる国庫金のことです。
歳出金は年金や補助金、助成金など国民に支給されるお金を指しています。
これらのお金を管理するのも日銀の仕事です。
日銀はこれら3つの役割を主な業務として、私たちの生活を支えています。
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