9月暴落説と今週の投資戦略

先週の振り返り

相場は非常に楽観状態になっています。

金曜日のNYダウは上がったと思ったら下がって、

NASDAQは金利低下により上がった状況となりました。

 

金曜日の米国市場では5月の消費者物価指数が発表されました。

前年同期比では5%上昇して、2008年の水準まで上昇しました。

しかしFRBはインフレは一過性のものだという立場を貫いています。

しかし、実情を見るとありとあらゆる場所で物価が上昇しています。

アメリカ国民の貯蓄率はコロナ前より2倍に増えており、

空いたキャッシュは別の目的に消費している状態です。

しかし大幅な労働力不足もあり、供給不足が悪化しています。

議会が救済金として与えたものが、

実はインフレによって奪われて始めています。

またインフレ率が上がっているのに賃金の所得は下がっており、

平均の所得が減少している状況となっています。

しかしFRBのスタンスとしては、

インフレ率が高く見えるだけだから、大丈夫だというスタンスをとっています。

 

 

 

オプションが分かると見えてくるもの

日経平均は先物が29,050円となっており、

このままいくと月曜日は29000円越えのスタートの可能性が高いです。

 


しかし日経225オプションを見ると異変があります。

図は日経225オプションの板で、右側がプット、左側がコールになります。

右側のプットオプションは大きく下がっており、非常に楽観です。

左側のコールオプションを見ると、29000円を超えている権利で、

金曜日の終値よりもプラスになっている権利はほとんどありません。

先物は29,050円と高い位置にあるのに、

日経平均が上がる権利は買われておらず、

むしろ前日比ベースで見れば、マイナスになっている権利もちらほらあります。

なのでもし騰がったとしても、急騰するような相場ではないことが見えてきます。

 

 

 

VIX指数に要注意

VIX指数のオプションで9月15日に期限を迎えるものが6月9日に大きく取引されました。

これは謎の投資家「50セント」が動いた可能性があるので、

少し気を付けた方が良いかと思います。

VIXは歴史的に見ても今は結構低水準の位置にあります。

楽観状態は続きそうですが、

本当に恐怖を覚えるような暴落は、そういう楽観から必ず始まります。

 

 

 

今週の投資戦略

今週は週を通して大きなイベントが詰まっています。

FOMCがあって、17日は日銀金融政策決定会合があり、

18日はトリプルウィッチングが控えています。

週を通して、日経平均に関しては動きづらい1週間になるかと思います。

なのでちょっとした波乱でも注意が必要となります。

特に18日のトリプルウィッチングは要注意です。

また同日18日はJ-REITの組み入れがあります。

なので、そろそろREITの短期的な利益確定をした方が良いかと思います。

 

 

 

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