関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
17日の日経平均は29,018円と下落となりました。
9983 ファーストリテイリングは少し上昇しましたが、
9984 ソフトバンクグループは下落しており、年初来安値となりました。
チャート上ではポンッと急騰したと思ったら、そこから萎んでいるという形になっています。
17日はアフターコロナ群が少し強含んで日経平均の下値を支えたような形になりました。
アフターコロナ群の上昇にはワクチン国内2000万人接種のニュースが影響したと思います。
17日のような相場でも値上がりした銘柄は、
利上げなど気にしないというテーマを持ってる企業だと思うので、
是非気にかけておきたい銘柄だと思います。
機関投資家はFOMCを経て、まず売りに動きました。
強気だったこともあり、その分が修正された形となりました。
米国株や日経平均が下がっている割には日本株は強い状況となっています。
FOMCでは利上げ時期が重要な注目ポイントとなっていました。
今回のFOMCではテーパリングの議論が一歩前進した形となり、
当面は緩和姿勢だと思いました。
但し利上げ時期の予想は、FOMCメンバーの中で変動があり、
前倒しするかもしれない可能性が出てきました。
パウエルFRB議長のトーンの変化が見られ、
タカ派に受け止められたくないという姿勢が見えました。
当面は緩和姿勢だと思いますが、
もしテーパリングが行われたら、一時的な大幅下落は避けられないので、
今のうちに株式のヘッジの練習などをした方が良いと思います。
また終値ベースでの高値更新は出来ていません。
やはり日経平均とNASDAQは関連する動きがあるので、
ダウよりもNASDAQの動きに注目した方がいいと思います。
2023年末までに2回の利上げを示唆されたことでドル円も連れ高となりました。
裁定取引残高が更新されたのですが、
裁定売り残が4200億円、買い残が7200億円となっています。
これは即ち仮需、
信用の買い残や信用売り残とはまた違う仮の需要が起きているということです。
裁定買い残は先物売り、現物買いの残高、
裁定売り残は先物買い、現物売りの残高です。
裁定買い残が膨らむと、
裁定解消の為に現物を売らなくてはいけないので相場が下落する要因となります。
反対に、裁定売り残が膨らむと、
裁定解消の為に現物を買わなくてはいけないので相場が上昇する要因となります。
簡潔にいうと裁定買い残は未来の下げ要因、裁定売り残は未来の上げ要因となるわけです。
それが今、裁定売り残は少なくなっており、
信用の売りも少なく、むしろ信用の買い残が膨らんでいる状況となっています。
こういった質的指標を考慮しながら投資戦略を考えていく必要があります。
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