「正直」と「誠実」の違いとは

投資・トレードと心理・感情

 

 

 

平成30年10月25日(木)チャーチル

 

 

 

先日、ウィンストン・チャーチルという映画を観ました。

 

チャーチルは経済音痴と言われ、現役時代の評価は高く無かったと聞きます。

 

しかし、それが歴史を経て名宰相と評価されるようになりました。

 

人の評価など本当に分からない物です。

 

ガンジーを忌み嫌い、好戦的で高圧的・・・思想はヒトラーと似ている部分もあります。

 

絶対に友達にはなりたくない人物ですが、破天荒でエネルギッシュ、

 

大衆を鼓舞するパワーが彼にはありました。

 

チャーチルを善悪論で語るつもりはありません。

 

私がこの映画をみて強く感じたことは、

 

「人間は幾ら論理立てて物事を考えても、最終的には感情で動く」

 

ということです。ですから、恐らくこの世から戦争はなくならないでしょう。

 

理性で全てコントロール出来るなどというのは人間の思い上がりに過ぎません。

 

感情に抗う術があるとしたら、それは信仰にも似た信念、思想、倫理ではないでしょうか。

 

感情の赴くままに売買していては勝てないのがこの世界。

 

日頃から感情に流されないよう正しい思考や信念を身につける努力を意識したいもの。

 

ただ、私は感情そのものは否定しません。人間が持つ素晴らしいものだと捉えています。

 

感情無くして人に非ずですから。

 

チャーチルはこんな素晴らしい名言を残しています。

 

誠実でなければ、

 

人を動かすことはできない。

 

人を感動させるには、

 

自分が心の底から感動しなければならない。

 

自分が涙を流さなければ、

 

人の涙を誘うことはできない。

 

自分が信じなければ、

 

人を信じさせることはできない。

 

誠実・・・素晴らしい言葉です。でも誠実って一体なんなのでしょうか?

 

正直と誠実はベクトルは同じ方向にある言葉ですが意味は違うと思います。

 

誠実を辞書で調べるとこう書いてあります。

 

私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。」

 

正直は

 

「正しくて、うそや偽りのないこと。また、そのさま。」

 

こう書いてあります。私はこれは両輪でどちらが欠けてもアウトだと考えます。

 

この仕事をしていると、私利私欲しかなく、真心のない「誠実さ」の欠片もない広告を良く見ます。

 

「誠」とは言ったことが成ると書きます。

 

辞書には書いてありませんが、私は「言ったことをやる、約束を守る」ことが誠実だと考えています。

 

これから、どこかで助言が曲がるでしょうし笑われるかも知れません。

 

適当なことを言ってそれを誤魔化した方が楽かも知れませんが、

 

チャーチル曰くそれでは人は動かすことはできませんし、自分を信じられなくなります。

 

自分を信じられなくなると言うことは人を信じさせることも出来ません。

 

笑われても馬鹿にされても、誠実でありたい・・・改めてそう思いましたね。

 

 

 

暁投資顧問 平下

 

 

 

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