関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
ぐるなび<2440> 急落 飲食店の経営環境が変わった?
5月9日引け後に決算を発表したぐるなび<2440>が急落しています。
2019年3月期 通期の連結業績予想は営業利益-72.6%、経常利益-73%、一株当たり当期純利益-71.8%。
惨憺たる内容です。
17年3月期まで順調に業績を伸ばしていた同社ですが、18年から急失速。解約が増加しているようです。
ぐるなびはこの業績の落ち込みの原因を人手不足やそれによる人件費の高騰、
仕入れ費用高騰などの影響とみているようですが、決してそれだけではないように思います。
解約が増えているのは導入価格に見合うメリットが飲食店側にないからです。
変わったのは消費者
飲食店の販促ビジネスにはぐるなびの他に食べログやホットペッパー等があります。
いずれも利用したことがありますが、正直派手な広告のわりに大したことないなと感じたこともしばしば。
その逆で自分が凄く美味しいと思った店が食べログではそれ程評判が良くないケースもあります。
高い広告を払ってグルメサイトに派手な広告を出した店,
またネット上で評判の良い店が必ずしも自分にとって良い店だとは限らないということに消費者も気付いてきたのではないでしょうか?
これは他のビジネスにもいえることで、中身がないものを派手に広告して集客してもリピーターは生まれません。
飲食店の場合、1回飲食したら終わりで顧客は2度とその店に通うことはないでしょう。
世界屈指の大企業となったAmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏は「顧客目線」を非常に大切にしているそうです。
ちなみに私はAmazonのリピーターです。便利ですしKindleの電子書籍も愛用しています。
Amazonの株価は割高だとは思いますが、割高になる水準まで買われる理由も分かります。
顧客目線を欠いた利己的なビジネスは一時的に流行ったとしても早晩凋落していくでしょう。
ぐるなびが巻き返す鍵も「顧客目線」になると思います。
暁投資顧問 平下
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