関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
メルカリ<4385> 今後どうなる?
2018年6月19日、メルカリ<4385>が東証マザーズに新規上場しました。
初値は公開価格を大きく上回る5000円となりました。
今はザラ場中ですので終値は分かりませんが、上場の出だしといえるでしょう。
きょうメルカリの会社HPに「成長可能性に関する説明資料」というIRが出ていましたので見ました。
この数年で誰もが知るフリマアプリとなっただけのことはありますね。
MAUとは「Monthly Active Users」の略で、月あたりのアクティブユーザー数、
GMVとは取引総額 「Gross Merchandising Volume」の略です。
ともに足元は順調に伸びています。
メルカリの山田会長は世界進出の先鞭となりたいとインタビューで語っており、
今後グローバル展開に力を入れていくようです。
利用者も多く、鳴り物入りでの上場となりましたが・・・
私はメルカリに対して少しシビアな見方をしています。まず、競合が決して少なくありません。
ヤフオク、ラクマ、eBay、タオバオ、等。
今後はメルカリの強みを大手が模倣する展開も考えられます。
ヤフオクのライバルとして国内で急速に認知度が高まってきたメルカリですが、
日本でeBayやタオバオを利用する人は殆どいません。
eコマースで他の国に進出してシェアを奪うのは並大抵のことではないということが良く分かります。
かつてモバゲーやグリーが海外進出を図って見事にコケましたが、
日本式を海外にそのまま持ち込んでもまず通用しません。世界進出して成功すれば快挙と言えるでしょう。
素晴らしいサービスであれば私も強気になるのですが・・・
・・・メルカリを実際利用してみて、他社サービスより圧倒的な優位性があるとは思えませんでした。
世界進出はかなりハードルが高いと思います。
私はヤフオクやAmazonを介した中古品購入、ヤフオクでの中古品出品の経験があります。
購入は楽ですが、やはり出品は手間なんですよね。
メルカリであっても出品物を梱包、発送しなければならないのですが、そこが面倒です。
その作業が面倒だからブックオフで二束三文で売るという方、かなり多いのではないでしょうか?
高く買って貰うなら手間をかけなければならない、確かにそうなのですが・・・
そこをもうちょっと何とか出来ないかなぁ~と思う次第です。
と、いうわけでメルカリの株価5000円は割高と見ています。
マネーゲーム的な展開があるかも知れませんが、暫くは静観のスタンスですね。
暁投資顧問 平下
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