関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
今週の日経平均株価は前週末終値比で14円83銭の上昇となりました。
週足は陽線ですが、実質横ばいで今週は殆ど動きませんでしたね。
上値は重いですが下値も固く、狭いレンジでの揉み合いが続きました。
戻り一服、あとは米中協議の行方と企業業績を見てから・・・といったところでしょうか。
重石になっているのが円高。
ドル円は前週末比で60銭ほど円高に振れました。週足は陰線。
先日のブログで1月効果の話をしましたが、FRBのスタンス変容で流れは変わりました。
今後も円高基調が続くようであれば日本株の重石になりそうです。
日経VIは下落。18台まで下がってきました。
FOMCがありましたが結果が事前予想通りハト派的な内容だったことや、
依然米中協議への期待感アリ、ということでリスク懸念後退の流れが続いています。
人民元が昨年12月以降上昇していますが、
それも「中国が米国の条件をのむのではないか?」という見方に繋がっている気がしますね。
また、年明けはアップルの下方修正で決算への警戒感が高まりましたが、
今のところ決算前半戦は無難に通過しており、それも安心感に繋がっているようです。
前週分の投資主体別売買動向では海外投資家が現物・先物ともに買い越し。
合算2010億円の買い越し。個人投資家は先物少額買い越し、現物売り越しで合算740億の売り越し
このところ薄商いが続いていますが、売買動向は特に特筆すべき点はありませんでした。
しかし、過去の個人投資家の売買動向を見ると興味深いですね。
昨年10月の第1週、日経平均が高値を付けてから急落を始めた辺りでは下げる度に買い越していたのに、
11月以降は下げてもそんなに買ってこなくなってしまいました。
昨年10月は下落を押し目と考えていた個人投資家が多かったようですが、
12月以降はまるで腰が引けてしまったかの様です。
来週はどうなる?
来週は8日のSQ以外特に大きなイベントはありません。
中国も春節で8日まで休場です。
ただ、米中交渉では「重要な前進があった」という要人発言がありましたが、
両国の溝が埋まるのか、それとも平行線を辿るのか、成り行きに要注目です。
また大きなイベントはありませんが国内では決算発表が本格化します。
全体相場に方向感が出るまでは個別物色の展開となりそうです。
暁投資顧問 平下
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