関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
5月14日引け後に決算を発表した日産自動車<7201>
20年3月期業績は売上高11兆3000億円(前期比2.4%減)、営業利益2300億円(同27.7%減)予想。
純利益47%減で配当は年間で40円(前期実績57円)に減額と、良いとは言えない内容でした。
昨年のゴーン問題、検査不正問題で株価は既にかなり下げていましたが、
この決算を受けてきょうの日産の株価はダメ押しの下げとなっています。
6年5ヶ月ぶりの安値水準でアベノミクス相場での上昇分を全て吐き出してしまいました。
上のチャートは日産の10年間の月足チャートですが、非常に弱いです。
上はトヨタの月足ですが、日産の月足チャートと比べるとその差は歴然。
ただ、他の大手自動車メーカーの株価を見ると、
ホンダも低迷。
マツダも低迷。
2015年まで絶好調だったSUBARUはそれまでの上昇分が非常に大きかったですから、
2012年末の水準にはまだまだ隔たりがありますが、チャイナショック以降冴えない動きが続いています。
間もなくチャイナショックから4年ですが、早いものですね。
上掲のトヨタも日産やホンダに比べれば底堅いですが、株価は1年半以上殆ど動いていません。
インド事業が好調なスズキ以外はどこも冴えません。
この輸出機器や銀行、証券辺りの株価が上がってこないと市場ムードも盛り上がってこないでしょう。
余談ですが、今回月足チャートを見て思ったのは
トヨタの月足と上に載せたドル円の月足チャートが酷似している点です。
トヨタは他の自動車メーカーよりドル円の影響が大きいのかも知れません。
トヨタが先日発表した今期の想定為替レートは1ドル=110円。
ドル円は現在1ドル=109円60銭付近で推移していますが、トヨタの想定為替レートよりも若干円高です。
更に円高に振れるようだとトヨタの株価も厳しい展開が予想されます。
暁投資顧問 平下
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