歪な日本株市場 業種別株価指数をチェック

業種別株価指数 2018年 最強と最弱は?

 

 

平成30年6月21日(木)小売

 

今の相場は何でも買われる様な相場になっておらず、業種間格差がかなり大きいです。

 

強い業種、弱い業種の日足チャートをみてみたいと思います。

 

強い業種1 小売

 

平成30年6月21日(木)小売

 

足元、少し下げていますが小売、非常に強いです。

 

まぁ、消費が好調と言う証左ですが何でも買われている訳ではありません。

 

小売業で強さが際立つのはイオン、アインファーマシーズ、吉野家、王将、日本瓦斯、

 

ゼンショHD、サトRS、スタートトゥデイ、良品計画、クリレスHD、ジェイアイエヌ等。

 

牛丼チェーンや飲食が意外に強いです。インバウンド消費の恩恵もありそうです。

 

強い業種2 サービス

 

平成30年6月21日(木)サービス業

 

 

サービス業も非常に強いです。

 

上昇が目立つのはLINK&M、カカクコム、ルネサンス、オプト、博報堂DY、T&Gニーズ、

 

オリエンタルランド、もしもしホットライン、フルキャスト等。

 

人材派遣や広告代理店が強いです。

 

また、オリエンタルランドやカカクコムが強いというのは消費の好調さを示していますね。

 

強い業種3 精密機器

 

平成30年6月21日(木)精密機器

 

何気に強いのが精密機器。年初来高値付近です。

 

上昇が目立つのはテルモ、マニー、島津製作所。

 

精密機器に属する銘柄は少ないので、その恩恵もあるようですが医療用機器が強いですね。

 

他に強い業種は陸運、医薬品、水産農林などです。

 

 

弱い業種1 海運

 

平成30年6月21日(木)海運

 

次は弱い業種を。ダントツに弱いのが海運。

 

バルチック海運指数は4月に底打ちし、足元ではやや反発していますが、

 

海運株は年初来安値を割り込んでしまっています。

 

貿易摩擦の影響を受けますし、手が出せないといったところでしょうか。

 

昨年末に海運株が安いから狙い目と言っていたアナリストもいましたが、

 

経済は生き物なんだということが良く分かります。

 

海運株は日本郵船、商船三井、川崎汽船など。

 

 

弱い業種2 鉄鋼

 

 

平成30年6月21日(木)鉄鋼

 

次に弱いのが鉄鋼です。

 

関税の影響を受けますし、やむなしといったところ。

 

鉄鋼業に属する銘柄は大半が下落していますが、

 

代表的なところでは新日鐵住金、神戸製鋼、JFEですね。

 

丸一鋼管や大平洋金属などは意外と堅調に推移しています。

 

 

弱い業種3 銀行

 

平成30年6月21日(木)銀行

 

 

銀行株も弱いです。鉄鋼以上に弱いですね。

 

きょう大きく崩れ年初来安値を割ってきました。

 

このセクターに関しては主要銘柄ご存知の方多いと思いますので割愛します。

 

日銀は今後も低金利政策を続けるということですし、成長性に対して懐疑的にならざるを得ません。

 

さらに、スルガ銀行の不正融資問題も重石になっています。

 

株安で配当利回りは4%を超える銘柄も多いのですが、高配当割安だから買いとも言えないのが現状。

 

・・・強い業種と弱い業種を見てみましたが気になったのは、

 

昨年10月~今年1月にかけての上昇局面では弱い業種もしっかり上昇していたという点です。

 

残念ながら、足元はそうなっていませんので全体相場に対してそこまで強気になれません。

 

今後売り込まれているセクターへの資金循環があるのかどうかに注目ですね。

 

暁投資顧問 平下

 

 

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