米国防長官、シリアへ臨戦態勢示唆　広報官「決定まだ」

ヘッドラインは強烈ですが、4月11日の株式市場は殆ど動いていません。
しかし、ツイッターでミサイル発射を煽るトランプ大統領は凄いですね(笑)
それに市場が反応しなくなってきた点も気になります。

日経ＶＩ　下落　地政学リスクに辟易した市場

日経ＶＩは直近安値付近まで下落し20を割ってきました。
昨年、北朝鮮絡みの地政学リスクに少し動揺する場面もありましたが大山鳴動して鼠一匹。
「またですか」といった感じで、ＶＩ下落が市場心理を良く表しています。

石川製作所<6208>　細谷火工<4274>　ＩＨＩ<7013>　重松製作所<7980>

地政学リスクに関する報道が出ると真っ先に動くのが防衛関連銘柄。
きょうも関連銘柄は挙って上昇しましたが、トレンドは下落基調。
ここで改めて関連銘柄をおさらいしておくと、石川製作所<6208>、細谷火工<4274>、重松製作所<7980>、日本アビオニクス<6946>、
興研<7963>、阿波製紙<3896>、豊和工業<6203>などが防衛関連銘柄となります。
ＩＨＩ<7013>や三菱重工<7011>も防衛関連銘柄の本命ですがこの2銘柄は時価総額が大きく、ちょっとした材料では動きません。
石川製作所のチャートを載せましたが、他の関連銘柄も似たようなチャート形状となっており2017年の10月以降、下落が続いています。
これは米国株や日本株が上昇を始めたタイミング。
資金が防衛関連銘柄からハイテク株などに流れたということが良く分かりますね。
地政学リスクを懸念してＶＩＸや日経ＶＩが上昇するような状況にならない限り、短期的な上昇に止まると予想。
これらは下がった所で買って、材料が出て吹き上がったときにすぐ売ると言うのが有効だと思います。

それよりも私が気になるのは・・・

ＷＴＩ原油先物　日足チャート

原油価格の上昇です。
地政学リスクや有事は原油価格に大きな影響を与えます。
WTI原油価格は1バレル67ドルを超え直近高値を超えてきました。
サウジアラムコ上場に向けて原油価格を上昇させたいから茶番をやっているのかな？という気がしないでもありません。
しかし、原油価格上昇はインフレに繋がり、インフレ率上昇は長期金利上昇に繋がります。
再び米長期金利が上昇し始める可能性が出て来ました。
それに対し米株市場がどう反応するかに注目です。

暁投資顧問　平下

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