関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
30日の日経平均株価は27,283円と大幅反落となりました。
11か月連続の月末安となりました。
反落の原因としては2つあります。
1つ目が米国市場でのAmazonの時間外の業績発表による大幅安と、
2つ目が与党が経済対策の裏付けとなる補正予算案の編成を
衆議院選後に先送りにする考えだという報道があった為だと思います。
もちろん直近の相場の弱含みから、
売りが売りを呼ぶ流れはありましたが、こういったことが影響したように思います。
今回の月末安は今までの月末安と少し違っていて、
200日移動平均線を下回って引けた、
大きく移動平均線にぶら下がった形での月末安となったことです。
またオプションはプットオプションが非常に大きな出来高となりました。
27,000円を割れるか割れないかというところでの
ヘッジに対する意欲がなので大きくなるのも分かります。
下値警戒感が強い中で終えた日経225オプションとなりました。
最近の空売り比率を見てみると、買戻しの力不足を感じます。
今までだと空売り比率が45%もあれば、
ショートカバーという売りの買戻しで跳ねあがっていたかと。
それが今だと空売りのショートカバーが全く相場の上昇に繋がっていません。
これだけ空売り比率が高まっているのにリバウンドしないというのは
良くない状況になっている様に思いました。
ダウ輸送株平均は景気先行指数となっており、
人やモノを運ぶ株式20種からの平均で構成されています。
コロナ禍では上昇傾向にあり、景気が上がっている形でしたが、
5月のCPIショック前に天井をつけてから、赤信号を灯す形となっています。
ここ最近では何かに抑えられている形のチャートを描いています。
景気先行指数が減速、あるいはピークアウトしているのは、
不況などを想像させており不安を感じます。
図は中国を代表する不動産開発会社「中国恒大集団」のチャートです。
中国恒大集団は同族経営の企業で、
創業者が世界22位、中国3位の大富豪です。
また2019年のグローバル・ファミリー企業500社ランキングで25位を取ったこともあります。
この大企業のチャートを見ると、大きく下落し続けているのが分かります。
こういった状況下を見ると、このまま中国企業に投資するのは良くないと思いました。
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