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十二分に御理解頂き投資に関する一つの指標として、
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SKEW指数とは、スキュー指数と読みます。
あまり聞き馴染みのない指数かもしれませんが、SKEW指数について知っておくと非常に便利です。
そこで今回は、SKEW指数について説明します。わかりやすく説明しますので是非参考にしてください。
目次
SKEW指数とは市場のゆがみを数値化した指数で
シカゴ・オプション取引所が2011年から公表しているものです。
S＆P500指数におけるコール（買う権利）とプット（売る権利）の需給のバランスのゆがみを表しているものになります。
需給のゆがみとは、コール（買う権利）に対するプット（売る権利）の需要の強さでみるもので
コール（買う権利）のボラティリティからプット（売る権利）のボラティリティを引いて算出されるものです。
SKEW指数は、コロナショックのような突発的に発生する大幅な下落の発生を警戒する不安心理の高まりを示しています。
「突発的に発生する大幅な下落の発生」のことをブラックスワンと呼ばれており、
SKEW指数はブラックスワン指数ともいわれています。
※SKEW指数（ブラックスワン指数）に関する文献
市場で株価下落リスクへの警戒がくすぶる。米シカゴ・オプション取引所が算出するスキュー指数、別名「ブラックスワン指数」が5月下旬に約2年9カ月ぶりの水準に急伸し、足元も今年の平均を上回る。価格の極端に安いプット（売る権利）の需要が高まると上がり、確率は低いが起きれば影響が大きい「テールリスク」への警戒度を示す。
引用元：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72616840U1A600C2ENG000/
SKEW指数には様々な特徴がありますが主な特徴は２つです。
オプション市場で将来の大きな価格変動に備えてヘッジとしての取引が増えると上昇する
株価の大幅下落の確率が大幅上昇する確率よりどのくらい大きいかを示す
SKEW指数は、相場下落に備えてのヘッジ取引が増えると上昇します。
一般的にSKEW指数は、140を超えると株価が大幅に下落する確率が高いといわれており、
コロナショックの時、SKEW指数は140を超えていました。
ちなみに平常時のSKEW指数は100程度になります。
最近のSKEW指数は以下の通りです。
出典：https://jp.tradingview.com/chart/?symbol=CBOE%3ASKEW
このように、コロナショックが起きた2020年3月の時も140を超えています。
2021年に入ってから、SKEW指数が高いのは株価が短期間に急激に上昇しているのが大きな原因です。
2021年11月現在、アメリカ株は値崩れなく順調に株価が上昇していますが、
去年からあまりにも一本調子で株価が上がっているので
SKEW指数に従うと大きく下落する局面が来るのかもしれません。
ボラティリティーを表す代表的な指標と言えば、皆さんVIX指数を思い浮かべるでしょう。
では、SKEW指数とVIX指数は何が違うのでしょうか?
VIX指数は、市場関係者が予想する将来の値幅の大きさを表す指数です。
つまり、上下どちらの値幅も表すため下落方向だけではなく上昇方向にある場合もVIX指数は高くなります。
一方、SKEW指数は、投資家が極端な下落があると予想すると高くなる指数です。
つまり、大きく上昇するとの予想が多くてもSKEW指数は上がらないということになります。
このようにSKEW指数とVIX指数は一見似ているようで異なる指数になりますので利用する際は注意するようにしましょう。
さきほどVIX指数は「上下どちらも値幅を表す」と書きました。
投資家たちが下落予想すると高くなるSKEW指数と組み合わせると…
・VIX指数（高） SKEW指数（高） 大きく下落する可能性がある
・VIX指数（高） SKEW指数（低） 大きく上昇する可能性がある
・VIX指数（低） SKEW指数（高） 大きく下落する可能性がある
・VIX指数（低） SKEW指数（低） 値幅は限定的
単純なバロメーターですが4パターンのおおまかな予測がたてられます。
これは資産を守る道標の1つとして活用できます。
2021年6月30日に164.0を記録し、その後一旦下落するも8月31日にふたたび160.0を超える指数を記録しました。
そのあとダブルトップを形成するように下落し、安値を更新しながら現在144.80（2021年11月19日現在）です。
高値である164.0の更新はありませんが
140を超える「大きな下落がおきてもおかしくない」という予想が強い相場になっています。
SKEW指数が安値をつけた10月5日の130.0が騙しになるなら
もう一度直近高値である152.0を超え、164.0を目指すと思われます。
これは株価にも大きな影響を与えそうです。
現在はSKEW指数の日足EMA200日線がEMA500日線の上を推移しており、
SKEW指数は上昇トレンドで推移しております。
今まで、説明してきた通りSKEW指数は、強烈な値下がりを予想する指数になります。
上昇する予想は行わないので「攻めの株価指数」とはいえません。
しかし、SKEW指数は、「守りの株価指数」としては最適です。
資産運用において、資産を増やす事はもちろん重要ですが、
それ以上に資産を大きく減らさない事は非常に重要になります。
ぜひ、資産を守る意味でもSKEW指数についてしっかり理解するようにしましょう。
今回は、SKEW指数について説明しました。
あまり聞きなじみのない株価指数ですが、
相場下落局面を予想する際、非常に大きな力を発揮する株価指数になります。
使い方も非常に簡単ですので、ぜひ今回の記事を参考にしていただき、
投資をする際の武器にSKEW指数を加えていただければ幸いです。
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