SKEW指数からみる現在の相場環境とは?

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SKEW指数とは

SKEW指数とは市場のゆがみを数値化した指数

シカゴ・オプション取引所が2011年から公表しているものです。

 

SKEW指数は、

アメリカの代表的な株価指数であるS&P500指数におけるコール(買う権利)と

プット(売る権利)の需給のバランスのゆがみを表しているものになります。

 

需給のゆがみとは、コール(買う権利)に対するプット(売る権利)の需要の強さでみるものです。

 

コール(買う権利)のボラティリティからと

プット(売る権利)のボラティリティを引いてSKEW指数は算出されます。

 

SKEW指数は、コロナショックのような突発的に発生する

大幅な下落の発生を警戒する不安心理の高まりを示している指数になり、

金融危機が起こるたびにSKEW指数は大きく上昇しているのです。

詳しくは「SKEW指数って何?VIX指数との違いについて徹底解説!!」をご覧ください。

YouTubeでもSKEW指数を取り扱っています。こちらご査収ください。

「アメリカ株式大暴落を予告した?スキュー指数を振り返る。アフターコロナ、ポストコロナ株の買い時はこれだ。日本電産が微笑むか。」

 

 

SKEW指数の特徴

SKEW指数には様々な特徴がありますが主な特徴は2つです。

 

・オプション市場で将来の大きな価格変動に備えてヘッジとしての取引が増えると上昇する

・株価の大幅下落の確率が大幅上昇する確率よりどのくらい大きいかを示す

 

SKEW指数は、相場下落に備えてのヘッジ取引が増えると上昇します。

一般的にSKEW指数は、140を超えると株価が大幅に下落する確率が高いといわれており、

コロナショックの時、SKEW指数は140を超えていました。

ちなみに平常時のSKEW指数は100程度になります。

 

これまで何度も金融危機がありましたが、その都度SKEW指数は大きく上昇しました。

直近で起きた金融危機といえばコロナショックを思い浮かべる方が多いでしょう。

では、コロナショックが起きた時の2020年3月のSKEW指数はどのような動きだったのでしょうか?

 

 

 

コロナショックのときのSKEW指数

コロナショックは、コロナウィルスを起因とする経済ショックで、2020年3月に起きました。

株価は大暴落し、為替も大きく円高方向に向かいました。

 

コロナショックは、リーマンショックの時のような金融機関発のショックではなく、

新型ウィルスという外的な要因で起こった経済ショックです。

 

コロナショックは、経済面が理由ではなく、

コロナウイルスという経済とはまったく関係ない外的要因を理由に発生しました。

 

当初多くのアナリストは、経済環境が悪くて起こったものではないので

比較的すぐに回復するのではないかとみていました。

 

しかし、コロナウイルスの猛威は収まるどころか世界中で猛威をふるっています。

コロナウィルスが発生してから何度も抑え込んだように見えても

再度大流行してしまっている状況が発生から1年半以上経った2021年11月現在も

続いてしまっている状況です。

 

ではコロナショックが起きた2021年3月のSKEW指数について見ていきましょう。

2021年3月のSKEW指数チャート

コロナショックが起きた前後も高いのであまり目立ちませんが、

大幅に株価が下落する確率が高いといわれている140

急激に近づいているタイミングがあることがわかります。

 

 

では、同じ時期のS&P500はどうだったのでしょうか?

2021年3月のS&P500チャート

皆さんご存じの通り大幅に下落していることがわかります。

 

下のチャートは、今年に入ってからのSKEW指数の動きです。

211129現在のSKEW指数

皆さんご存知の通り、アメリカの株価を始め順調に株価は上昇していますが、

SKEW指数は非常に高いところで出しているのがわかります。

 

やはり急激に株価が上昇しているので

多くの方が株価が急落する可能性があると思っているからなのでしょうか?

 

そして、このいやな予感はあたってしまいました。

2021年11月26日、世界の株価は大暴落しました。

日経平均株価は700円以上、NYダウも900ドル以上大暴落しました。

 

またSKEW指数の算出元であるS&P500も2%以上下落してしまいました。

現時点でのSKEW指数は危険水準である140を超えています。

 

2021年に入ってSKEW指数はかなり高いところで推移しているので

今後も大きな暴落があるかもしれません。

 

 

 

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